60セカンズ

Gone in Sixty Seconds

Dominic Sena / Nicolas Cage,Giovanni Ribisi,Angelina Jolie,Will Patton,Delroy Lindo,Robert Duvall / 2000

アホだ

 監督のドミニク・セナは、『カリフォルニア』"Kalifornia"(1993)に続くこれが3作目。最初から最後まで製作のジェリー・ブラッカイマーの映画と言っていいだろう。

 ブラッカイマーのフィルモグラフィーを見ると、「犯罪歴」と呼んだ方がいいような気がしてくる。90年代後半のヌルい映画(『アルマゲドン』『エネミー・オブ・アメリカ』『コン・エアー』、『ザ・ロック』、『クリムゾン・タイド』、『バッドボーイズ』、『デンジャラス・マインド/卒業の日まで』)はどれもひどい映画だが、80年代には『ビバリーヒルズ・コップ』(1984)と『フラッシュダンス』(1983)という2大悪に絡んでいる。それ以前の『病院狂時代』(1982)、『キャット・ピープル』(1981)、『ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(1981)、『アメリカン・ジゴロ』(1980)、『摩天楼ブルース』(1979)、『さらば愛しき女よ』(1975)はそんなに悪くないのだが。

 足を洗った車泥棒のニコラス・ケイジが、弟のジョヴァンニ・リビシの失敗を肩代わりするために復帰する。昔の仲間であるアンジェリーナ・ジョリー、ウィル・パットン、ロバート・デュヴァルなどを呼び集める。因縁のある刑事にデルロイ・リンドー。すべての要素がダメ。古典的な枠組みの再利用という点では、『ホワット・ライズ・ビニース』のロバート・ゼメキスの方がどれだけマシかわからない。ブラッカイマーの映画をナメた態度は、クライマックスのカースタントをCG合成で済ませているところに現れている。

2001/5/16

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