チャーリーズ・エンジェル

Charlie's Angels

Leonard Goldberg,Aaron Spelling / Kate Jackson,Farrah Fawcett-Majors,Jaclyn Smith,David Doyle,John Forsythe / 1976

いやあ

 映画版『チャーリーズ・エンジェル』のDVDを買って、いろいろと思うことがあったので、オリジナルのTVシリーズのビデオを1本借りてみた。エンジェルたちが女刑務所に潜入する"Angels in Chains"のエピソード(映画版の冒頭と最後に、このエピソードからとったショットが入っている。3人が手錠をかけられ、鎖で結ばれているカットである)。なお、4枚組の『1stシーズン傑作選』なるDVDが同時に発売されたようだ。

 当時の記憶を掘り返してみると、私はこのTVシリーズの熱心なファンではなく、あまり見ていなかった。ちょうど40〜50年代ハリウッド映画に熱中していた頃で、積極的に「出来が悪い、面白くない」と思っていたふしがある。それでも初代エンジェルたち3人の印象は強く残っており、特にファラ・フォーセット・メジャーズ(当時)は『2300年未来への旅』(1976)、『シャレード'79』(1978)、『サンバーン』(1979)、『スペース・サタン』(1980)、『キャノンボール』(1980)などの劇場映画にも出ていて、これらはいずれも非常につまらない映画ではあるけれども、良くも悪くも1970年代末の典型的な娯楽映画だった。私の感覚では、不毛な80年代アメリカ映画の前兆であり、70年代初頭の尖った感じが完全に失われた映画群である(ファラ・フォーセットの出演作なんだから、そういうのばかりになるのも当然なのだが)。

 エピソード"Angels in Chains"については、まあTVシリーズだから仕方がない(おそろしくダサい顔のキム・ベイジンガーが出演している)。この種のなんともいえない「鈍さ」は、コンテンポラリーなTVシリーズを見ていてもよく感じる(『X-ファイル』などのクールと言われているものに特に感じる)ので、普遍的なものと言った方がよいだろう。当時の私はこのシリーズが面白くないと思っていたのだが、一般的な了解が「おしゃれでカッコイイ」というものだったことはたしかである。だから、『X-ファイル』とか『ER 緊急救命室』などのカッティング・エッジなものは、25年後にはこういう風に見えるのだと覚悟しておいた方がよい。ちなみに『2300年未来への旅』とか『スペース・サタン』は当時からバカ映画だったので安心していただきたい。

 個人的な経過としては、これ以降私はTVシリーズにまったく関心を寄せなくなり、90年代に入って"The Larry Sanders Show"に感動して少しだけ関心が戻ったものの長続きせず、『アリーmyラブ』を見て「しまった」と思ったが、そのシーズン2のあまりの不調ぶりに、TVシリーズというメディアそのものに本質的な不審感を抱いて現在に至っている。

2001/5/30

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