ボイスレター

Letters from a Killer

David Carson / Patrick Swayze,Kim Myers,Olivia Birkelund,Elizabeth Ruscio,Roger E. Mosley,Bruce McGill / 1998

★★★

むちゃくちゃな映画だが、魅力的

 監督のデヴィッド・カーソンは、『ジェネレーションズ/STAR TREK』の人だが、活動の中心はTVのようだ。本作はパトリック・スウェイジ主演のサイコ・サスペンス。

 死刑囚のパトリック・スウェイジは、4人の女性とカセットテープを使ってボイス・メールを交換しているモテ男。ぎりぎりのところで目撃者が現われ、再審の結果、釈放される。ところが、いじわるな看守が誰かと誰かに宛てたテープを交換してしまい、別の人宛てのボイス・メールを受け取って激怒した女性から脅迫のメールが届く。声を変えているので、それが4人のうちの誰かはわからない。

 出所したスウェイジは、その女が誰なのかを探し当てるために、メールを交換していた4人の女性を1人ずつ尋ね歩く。しかしその過程で、訪問先の女性たちが何者かによって次々と殺され、彼は殺人犯として全国に指名手配される。

 面白そうな話に聞こえるかもしれないが、中盤からプロットが壊滅状態になってしまう。登場人物たちがやたらに筋の通らない行動をとり、わざわざ危地に陥るためにバカなまねをしでかすので、クライマックスのところにまで来るとサスペンスなんてものは完全に消えうせている。それにもかかわらず、この映画は悪くなかった。基本的なところで正しい映画であるように思われた。

 パトリック・スウェイジが何とも情けない感じでよい。この巧まざる感じの情けなさは、彼のキャリアの中で勝ち取ってきたもの。しかし、一番の勝因は女優たちである。「リタ」を演じるジア・カリデス、「グロリア」を演じるキム・マイヤーズ、「エリザベス」を演じるティナ・リフォード、「ジュディス」を演じるエリザベス・ラスシオはいずれもTVを中心としている人たち。女警官もかなりよかったが、人名を確認できなかった。魅力のあるB級映画という感じでちょうどよい。

2001/6/6

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