彼女は最高

She's the One

Edward Burns / John Mahoney,Edward Burns,Mike McGlone,Maxine Bahns,Jennifer Aniston,Cameron Diaz / 1996

★★★★★

面白い

 監督のエドワード・バーンズが『マクマレン兄弟』(1995)でサンダンス映画祭グランプリをとったあとの2作目。製作・監督・脚本・主演である。

 エドワード・バーンズ演じる兄とマイク・マッグローン演じる弟を軸とする、それぞれのロマンスの物語。ウディ・アレンの若者版という感じの、ひねくれたセリフが延々と続く映画だが、この手のものの中ではとても気に入った。セリフとシチュエーションの作り方が洒落ているだけでなく、それを映像として実現するのにも成功している。

 エドワード・バーンズはおそろしくlikableだが、いろいろと問題を抱えている弟を演じるマイク・マッグローンは、『N.Y.殺人捜査線』でかっこいいマフィアのボスを演じていた人だった。2人の父親にジョン・マホーニーを起用するところも気が利いている。

 弟の妻のジェニファー・アニストンは、主演している『私の愛情の対象』よりも良い。TVドラマ出身の役者とおもって甘く見ていたのだが、『あなたに逢えるその日まで…』も含めて、出ている映画のクオリティがやたら高いし、各々のクオリティに確実に貢献している。兄の妻を演じるのはマキシン・バーンズ。2000年に入って出演作が増えているようだ。また、兄の元フィアンセにキャメロン・ディアス。これがなかなか奥の深い演技で、彼女の出演作の中では一、二を争う出来ばえだと思う。

 きわどいところではあるんである。こういうひねくれたセリフは一歩間違えるとバカにしか見えなくなるし(ケヴィン・スミスはつねに一歩以上間違え、ウディ・アレンは半歩間違えることをウリにしている)、自らこういうジトジトしたストーリーの映画に主演することは地雷原を進むようなものだ。それだけに、成功しているものは貴重である。

2001/6/6

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