ピクチャー・パーフェクト/彼女が彼に決めた理由

Picture Perfect

Glenn Gordon Caron / Jennifer Aniston,Kevin Bacon,Jay Mohr,Olympia Dukakis,Illeana Douglas / 1997

★★★

なかなか良い

 監督のグレン・ゴードン・キャロンは、冒涜的な『めぐり逢い』の人。本作はTVシリーズ『フレンズ』のジェニファー・アニストンが初めて主役を演じた作品ということになる。

 ジェニファー・アニストンを見ていて引っかかっていた理由がわかった。この人はテリー・ガーを連想させるのだ。いまひとつはっきりしない顔だち、肌を露出してもらってもあまりありがたくない体形、ロマンティック・コメディ用にチューニングされているような演技パターン。しかしテリー・ガーの場合は、もともとはシリアスなものが多く、コミカル指向が本格的になったのは『ワン・フロム・ザ・ハート』(1982)あたりからと思われる。でも結局は、この作品が彼女の最高傑作ということになってしまったかもしれない。

 本作はロマンティック・コメディ。ニューヨークの広告代理店に勤めるキャリア指向のアニストンが、自分が地に足のついた人物であると見せかけるために、他人の結婚式で出会ったビデオ撮影係のジェイ・モーアをフィアンセとして会社中に売り込む。ところが、ジェイ・モーアが火事場で子供を救出して有名人になってしまったので、彼を社長やクライアントたちとの夕食会に連れてこなくてはならなくなる。

 いろいろと難点はあるものの、標準以上の出来のロマンティック・コメディ。ジェニファー・アニストンは、『私の愛情の対象』では監督の目が男優の方にばかり行っていて、主役であるのにかなり気の毒な役回りだったが、こちらでは「自己中心的な嫌な女」をちゃんと演じさせてもらっている。その代わり、こちらではジェイ・モーアの方が何を考えているのかよくわからない存在。この人は『ポーリー』という傑作の成功に大きく貢献しており、『マイ・ハート、マイ・ラブ』では演技学校の練習問題のようなパートを受け持っていた。

 脇をケヴィン・ベーコン、オリンピア・デュカキス、イレーナ・ダグラス、ケヴィン・ダンなどが固めているが、いずれも手堅いぐらいの印象しかない。

2001/6/6

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