ローザス・ダンス・ローザス

Rosas danst Rosas

Thierry De Mey / Rosas / 1996

★★★

まあそこそこ

 いわゆる「アート・ドキュメンタリー」と呼ばれるタイプのフィルム。アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル(Anne Teresa De Keersmaeker)率いるダンス集団、ローザス(Rosas)の初期の作品"Rosas danst Rosas"を、拡大して映像化したもの。当初は4人で踊っていたそうだが、この作品では大勢のダンサーを大きな建物の中で踊らせている。

 映像そのものは、あまり出来のよくないミュージック・ビデオと言うべきか。無意味にカットを刻むそのやり方は、『フラッシュダンス』あたりからの冒涜的な態度の流れをついでいる。

 ダンスそのものは、まあ好みによるというところだろうか。「言いたいことはわかりますが……」という感じ。ブレイクダンスをわかりやすく甘口にしたバージョンと言ってもいいかも。

 なお、このローザスの「ドラミング」なる舞台を今回の日本公演で見たのだが、いっそう素人っぽさを強調する内容になっている。観念にダンスが追いついていないという事態をあえて認めてしまうという、やはり「言いたいことはわかりますが……」的な演目だった。ところが、同時に見た1989年の"Hoppla!"なるビデオはきわめて良かった。私自身は、このRosasのダンスがどのような進化を遂げてきたのかを追究する意志はあまりないのだが、なんというか、「哀しいな」と思ったことだった。

 Rosasのオフィシャル・サイト

2001/6/13

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