NYPD15分署

Corruptor,The

James Foley / Chow Yun-fat,Mark Wahlberg,Ric Young / 1999

★★★★

これはかっこいい

 監督のジェームズ・フォーリーは、『俺たちの明日』(1984)がデビューの人。その他、『フーズ・ザット・ガール』(1987)、『摩天楼を夢みて』(1992)などが有名か。

 本作は、チョウ・ユンファの『リプレイスメント・キラー』に続くハリウッド進出第2弾のアクション映画。チャイナ・タウンを管轄する15分署で、中国人による犯罪を専門に取り締まるチームを率いているチョウ・ユンファのもとに、マール・ウォールバーグ演じる新米警官が配属されてくる。

 これは、チョウ・ユンファやチャイナタウンというファクターを無視したとしても、そうとう出来の良い警察映画だった。汚職警官バディ・ムービーものの脚本は、過去のいくつかの名作に並ぶレベルに達している。そしてアクションの出来もかなりよく、チョウ・ユンファがまっとうな拳銃アクションを見せる。映画の中盤にあるカー・チェイスは、出色の出来。非現実的ではあるけれども、非常に説得力が強い。

 でも、何よりも凄いのはチョウ・ユンファ。私は香港映画マニアではないので、出演作をそれほどは見ていないのだけれども、本作は彼のことを本気でかっこいいと思った最初の映画である。アメリカ映画に出演したアジア人役者という分野でも、最高レベルに達しているのではなかろうか。ひとえに、ジェームズ・フォーリーという渋い映画職人との巡り合いが幸運だったということだが、このことをチョウ・ユンファが教訓として学ぶかどうかはわからない。本作はどうやらあんまり評判がよくなく、興行成績も悪かったようなので。

 なお、チャイナタウンの親玉のリック・ヤングを含む中国人たちが非常によいということも注目に値する。中国人たちが物語の中核にいる、珍しいアメリカ映画である。

2001/6/27

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