スペース カウボーイ

Space Cowboys

Clint Eastwood / Clint Eastwood,Tommy Lee Jones,Donald Sutherland,James Garner,James Cromwell,William Devane,Marcia Gay Harden / 2000

★★★

期待しすぎたせいか、ちょっと不満

 クリント・イーストウッドの監督・製作・主演作品。旧ソ連製の人工衛星が地球に向かって落下しつつあるので、ロートル4人がスペース・シャトルに乗って修理に向かう。老人版『アルマゲドン』。期待が高すぎたせいで少し拍子抜けした。

 かつての仲間を集めるプロセスがやたらにあっさりと進行するところなどは、『アルマゲドン』の陥った罠を回避するイーストウッドの頭の良さをはっきりと示している。そういった配慮はわかるんだけど、本作はやっぱり慣れない大作映画のプロダクションにイーストウッドが負けたケースだと思う。特に、宇宙に出てからのシークエンスが、ILMのCGIとの擦り合わせが必要だったためか、非常に不自由になっているという気がする。おそらくこの部分のほとんどすべてが、実質的にイーストウッドではなくILMの作品なのである。

 本人が出演しているという点については、前作の『トゥルー・クライム』とは異なり、共演のトミー・リー・ジョーンズにドラマの焦点を合わせている点がかろうじて救いになっている。『パーフェクト・ワールド』(1993)がうまく行っていたのと同じ。また、年相応の役柄であることも良い。しかし、最初この映画の話をきいたときには『ラスト・シューティスト』とか、せいぜい『ワイルド・バンチ』みたいな話になるのかと思ったのだが、ぜんぜん違って、続篇で再び宇宙に出ることも十分に考えられる元気の良さだった。

 この映画に感じた一番の不満は、ドナルド・サザーランドとジェームズ・ガーナーの役割が小さすぎるということだ。この2人がどれだけ映画に貢献できたかを考えると、実にもったいない。

 トミー・リー・ジョーンズとマーシャ・ゲイ・ハーデン(『絶体×絶命』『ジョー・ブラックをよろしく』『フラバー』『この森で、天使はバスを降りた』)の間のロマンスには、説得力がまったくない。

2001/7/4

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