パップス

Pups

Ash / Mischa Barton,Cameron Van Hoy,Burt Reynolds / 1999

ちょっと定型的に過ぎる

 監督・脚本・製作のアッシュは1995年に『Bang』というのを撮って注目された人らしい(未見)。

 13歳の少年少女が、ふとしたことから銀行に押し入り、人質をとって立てこもる。少女にミーシャ・バートン。少年にキャメロン・ヴァン・ホイという新人。FBIの責任者にバート・レイノルズ。

 映画の中で『俺たちに明日はない』と『狼たちの午後』の名前が口に出されるわけだけど、このキャメロン・ヴァン・ホイにアル・パチーノのような演技をやらせるというプランは無謀だったとしか言いようがなく、頑張れば頑張るほど空回り。特に、幽閉される人質の困惑のあり方が間違っていることが大きな原因となっていると思う。彼らの困惑は、少年に人質にとられてしまったことに対しての困惑ではなく、無謀な演技に対する困惑に見えてしまう。バート・レイノルズの人物像には一貫性がない。曖昧な役割を持たされたミーシャ・バートンただひとりが得をしている。

 だいたい、主人公の少年を喘息持ちにし、"I can't breathe"というセリフを喋らせるのはベタすぎる。それを本気でやってしまうレベルの世界観で作られた映画だ。

2001/7/11

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