シックス・デイ

6th Day, The

Roger Spottiswoode / Arnold Schwarzenegger,Tony Goldwyn,Robert Duvall,Michael Rapaport,Michael Rooker,Sarah Wynter / 2000

★★

けっこういいぞ

 ロジャー・スポティスウッド監督作品(『トゥモロー・ネバー・ダイ』)。アーノルド・シュワルツェネッガー主演の近未来SF映画。ペットのクローンは当たり前になっているが、人間のクローンが禁じられている世界での陰謀もの。

 まったく期待しないでいたら、けっこう飽きずに見られたので驚いた。悪役のトニー・ゴールドウィンは『レッサー・エヴィル』の警官役。パートナーのマイケル・ラパポートは『ディープ・ブルー』のそこそこ長く生きる科学者。遺伝子学者にロバート・デュヴァル。手下の親分にマイケル・ルーカー。かなり頑張っている悪い女のサラ・ウィンターは、『スピーシーズ2』に端役で出ているようだが思い出せない。

 1980年代にはアーノルド・シュワルツェネッガーとシルヴェスター・スタローンがマッチョな男の双璧だったが、90年代に入ってスタローンの勝ちが確定した。もはや、シュワルツェネッガー主演の面白い映画というものを想像することが不可能な地点まで来ている。主な出演作品を挙げていくと、『エンド・オブ・デイズ』(1999)はピーター・ハイアムズの失敗作、『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』(1997)は下らなさの極致、『イレイザー』(1996)は出来の悪い普通のアクション映画、『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996)はまったく似合っていないコメディ、『ジュニア』(1994)は面白くもなんともないコメディ、『トゥルーライズ』(1994)はジェームズ・キャメロンの失敗作、『ラスト・アクション・ヒーロー』(1993)はジョン・マクティアーナンの失敗作、『ターミネーター2』(1991)は文句ない大傑作だが、『キンダーガートン・コップ』(1990)はつまらん映画で、『トータル・リコール』(1990)はポール・ヴァーホーヴェンにしては出来の悪い映画、『シュワルツェネッガー/レッドブル』(1988)はウォルター・ヒルの失敗作、『ツインズ』(1988)は下らないコメディ、『バトルランナー』(1987)はアホ映画、『プレデター』(1987)は大傑作。これ以前は、「コナン」の2作と『ターミネーター』を除くとB級のどうでもいい映画である。

 つまり、ピーター・ハイアムズ、ジェームズ・キャメロン、ジョン・マクティアーナン、ポール・ヴァーホーヴェン、ウォルター・ヒルという錚々たる映画監督たちの失敗作に狙ったように主演するという実績を持っているのである。そのうちの少なからずのものが、シュワルツェネッガーを主演に据えた企画だったために失敗したという気配が濃厚。「コナン」の2作と「ターミネーター」の2作、そして『プレデター』のために、この人の名が長く残ることは間違いないと思うが。

2001/7/11

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