ブラック&ホワイト

Black and White

Yuri Zeltser / Gina Gershon,Alison Eastwood,Rory Cochrane / 1998

★★★

破綻した映画ではあるけれど、ジーナ・ガーションの熱演で救われている

 日本劇場未公開。本国でも映画館でのロードショー公開を諦めて、HBOで放映された出来の悪い映画ということのようだが、いろんな問題があるにせよ、基本的には悪くない。

 タイトルの"Black and White"は、アメリカのパトロール・カーのこと。熱心なカトリック教徒であるロリー・コクレインが、警察に入って、ジーナ・ガーションと組まされる。このジーナ・ガーションが破天荒な警官で、いろいろと振り回されていくうちに、最初の頃の素朴な世界観は持てなくなっていく。アリソン・イーストウッドとロン・シルヴァーが刑事役を好演している。

 ストーリーの破綻のしかたとか、オチのつけかたの納得の行かなさを考えると、全体的にこれだけの良い印象があるというのが不思議だ、という感想。なぜなんだろうかと考えると、やっぱりジーナ・ガーションの奥の深さというところに行き着く。この映画はもっぱら「純真な心」を持ったロリー・コクレインの視点から語られるのだが、彼にとってアンビバレントな存在であるジーナ・ガーションが、観客から見てもきわめてわけのわからない存在なのだ。こういうのは「説得力のない演技と脚本」というところに行きがちなのだが、この映画ではかろうじて肯定的に受け止めてもよさそうな感じになっている。

1999/10/21

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ