悪いことしましョ!

Bedazzled

Harold Ramis / Brendan Fraser,Elizabeth Hurley,Frances O'Connor,Orlando Jones / 2000

★★★★

驚いたことに面白かったぞ

 ハロルド・ライミス監督作品。1967年の原題、邦題ともに同じスタンリー・ドーネン監督作品のリメイク。オリジナルはダドリー・ムーアの出世作。

 ハロルド・ライミスという名前はどちらかといえば危険信号で、前作の『アナライズ・ミー』はかなりひどい出来だったが、本作は成功。主人公の青年が悪魔と契約して7つの願いを叶えてもらうことになるが、いちいちひどい結果になるという古典的な「悪魔との契約」ものの脚本の細部がけっこうよくできているが、主人公のブレンダン・フレイザー、悪魔のエリザベス・ハーレイ、主人公のアイドルのフランシス・オコナーが、いずれもコメディアン/コメディエンヌとして安定しており、ちょっと無理めのシチュエーションもちゃんと見せる。ブレンダン・フレイザーは、いくつもの異なる性質の役柄を演じるという美味しい機会を存分に活かしており、基本型となる困ったちゃんの青年のリアリティは相当のもの。フランシス・オコナーとともに、表情と発音の使い分けが絶妙だ。

 エリザベス・ハーレイは『エドtv』路線の自分勝手な女だが、悪魔という設定もあってほとんどコスプレ状態。目の保養という役割をきっちりとこなしている。フランシス・オコナーは『A.I.』の母親役の前作にあたるのだが、こっちの方がずっと良い。リゼロッテ・プルファーとかシャーリー・ジョーンズを思い出させる「首の長い女優」で、個人的に好み。

 コントが7つあるTV特番、とそれほど違わない気もするのだけれども、日本製のTV番組のような逃げを見せない、あくまでも正統の道を行くコメディの力がこの映画にはある。ハロルド・ライミス監督作品の中では『恋はデジャ・ブ』と同じほど気に入った。単に私が50〜60年代的コメディが好きだということに過ぎないかもしれないが。

2001/9/9

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