プルーフ・オブ・ライフ

Proof of Life

Taylor Hackford / Meg Ryan,Russell Crowe,David Morse,Pamela Reed,David Caruso / 2000

★★★

予想以上に面白い

 テイラー・ハックフォード監督作品。前作は『ディアボロス/悪魔の扉』。デヴィッド・カルーソーが南米のゲリラに捕われているイタリア人神父を救出する話。

 残念なことに、カルーソーが画面に写っている時間はあまり長くなく、ほとんどの時間はメグ・ライアンとラッセル・クロウに費やされる。この映画ではこの2人の間にロマンスが生まれたとかで、そのせいで映画もずいぶんと不自由になっているという話だが、どっちにしてもこの部分はどうにもならなかったに違いない。なんせネゴシエーターとしての仕事に失敗して、結局は武力による奪還をはかるわけですから。

 武力による人質奪還の部分はかなりリアリティを重視した作りで面白かった。残念ながらゲリラの村とそれを取り巻く地形が十分に描かれていないため、サスペンスが醸成されない。特にラッセル・クロウとデヴィッド・モースが逃げている方向とデヴィッド・カルーソたちの位置との関係が不明瞭なのが致命的である。なおデヴィッド・カルーソーは、『ザ・ネゴシエーター 交渉人』『ゴールド・コースト』と同じく、走り方が変。

 ゲリラに誘拐されるデヴィッド・モースは力演だが、彼がそのほとんどの時間を過ごす南米の山中の風景が素晴らしく、特に湖の近くの丘に鎖でつながれる場面は、これならばたしかに逃げ出しても、地図がなければ野垂れ死にしてしまうだろうなという説得力を持っている。ラッセル・クロウとメグ・ライアンというキャスティングをした時点でおよそ不可能なことだけれども、デヴィッド・カルーソーとデヴィッド・モースを主人公とするアクション映画の方に焦点を絞った方がずっと面白くなっただろう。もったいない。

2001/9/9

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ