インシデント

Cherry Falls

Geoffrey Wright / Brittany Murphy,Michael Biehn,Jay Mohr / 2000

★★

面白くなりそうな発想なのだが

 監督のジェフリー・ライトはB級映画を作っている人。黒人俳優のジェフリー・ライトとは「ジェフリー」の字が違う。

 本作はB級スラッシャー・ムービー、Dead Teenager Movieである。ヒロインは『17歳のカルテ』で自殺する少女を演じたブリタニー・マーフィー。あの映画を見た人ならば、あの人がヒロインを演じるスラッシャー・ムービーがとんでもないB級感を醸し出すことは容易に想像できると思う。父親役のマイケル・ビーンとか教師役のジェイ・モーアも、そうした雰囲気をいっそう強化する。

 どうでもいいような映画ではあるが、1つだけ興味深いアイデアがある。この映画、謎の人物が小さな田舎町の高校生男女を次々と殺すのだが、その体にVIRGINという単語をナイフで彫りつける。その後、殺された高校生男女はみんなバージンであったことが判明し、保安官のマイケル・ビーンは校長の反対を押し切って、この事実を子女の親たちに対して発表する。一方、高校生たちはこの脅威に対抗してバージニティを捨てるためにみんなで集まって「セックス・パーティ」を開くのである。この背後には、映画の舞台となっている田舎町の高校生たちが、典型的なDead Teenager Movieの登場人物たちのようには「イケてない」という事情がある。そもそも主演がブリタニー・マーフィーなんだし。ここのところをうまく突き詰めれば面白くなったかもしれないのだが、中途半端なまま終わった。

2001/9/22

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