マイ スウィート ガイズ

Play It to the Bone

Ron Shelton / Antonio Banderas,Woody Harrelson,Lolita Davidovich,Tom Sizemore,Lucy Liu,Robert Wagner / 1999

★★★

一貫性がないが

 監督のロン・シェルトンは『ティン・カップ』などのスポーツものを多く作っている人。本作はボクシングもの。

 友人どうしのアントニオ・バンデラスとウディ・ハレルソンに、マイク・タイソンの前座で試合をするというチャンスが巡ってくる。両者との因縁が深いロリータ・ダヴィドヴィッチが運転する車で、ロサンゼルスからラスヴェガスまで移動するというロード・ムービーに、クライマックスとしての2人の試合を付け足したという構成。ちなみにロリータ・ダヴィドヴィッチはロン・シェルトンの奥さんで、『タイ・カップ』とか『ブレイズ』にも起用している。

 この映画、見ている間に「あ〜鬱陶しい」という時間と「面白いじゃないかこれ」という時間が何度か交替してやってきた。クライマックスのボクシング・シーンだけをとってみても、バカバカしくて見ていられないという瞬間と、バカバカしいが故に面白いという瞬間が交互に現れるのである。扱いに困る。まあ私はロリータ・ダヴィドヴィッチのファンなので、愛情込めて「年増のいい女」として撮られているこの映画は尊重すべきだとは思う。

 ケヴィン・コスナーが『ティン・カップ』では通常よりもはるかに良かったという現象が、この映画ではアントニオ・バンデラスとウディ・ハレルソンの両方に現れている。いい加減で、弱みを見せるが、チャーミングという人物像を、この2人に演じさせて成功しているのだから大したものだ。ルーシー・リューが、おそらく履歴から消したいと思っているであろうような役を演じている。この年の彼女の出演作は、『宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式』『トゥルー・クライム』『ペイバック』。本作では実年齢31歳のくせして20歳の高飛車な女。

2001/10/17

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