リメンバー・エイプリル

I'll Remember April

Bob Clark / Mark Harmon,Trevor Morgan,Pat Morita,Pam Dawber,Haley Joel Osment,Yuji Okumoto / 1999

★★

まあダメな映画だが

 ボブ・クラーク監督作品。『ベイビー・トーキング』の次の作品ということになる。1942年、アメリカの西海岸の田舎町に、潜水艦から落ちた日本人水兵が流れ着いて工場に身を隠しているところを、子供たちが発見する。折しも日系アメリカ人のキャンプへの収容が始まろうとしているころ、3代前から町に住み着いてレストランを営業しているパット・モリタも町を去らざるをえなくなる。そのような状況での子供たちと日本人兵士の友情物語。

 まあ、ひっどい出来の映画なんだけど、2つの点で興味深い。1つは、この映画にヘイリー・ジョエル・オズメントが5番目にクレジットされる脇役として出演していること。子役の中での主役は、『ジュラシック・パークIII』に出ていたトレバー・モーガンである。そしてこの映画のヘイリー・ジョエル・オズメントは、典型的なハリウッド的子役の大根演技をしている。同年の『シックス・センス』で「演技派」に転向してしまった以上、もう二度と見られないタイプの映像ということになるだろう。

 もう1つの注目点は、これが『E.T.』にそっくりなこと。日本人水兵を演じるのは日系アメリカ人のユウジ・オクモトなのだが、この人の日本語の拙さもあって、子供たちと水兵の関係は『E.T.』で描かれた「可愛い宇宙人」とそっくりである。少年たちが自転車を駆ってあちこち移動するところまで似ている。『E.T.』の宇宙人はアジア人のメタファーなのだという説があったが(というか、私が勝手に考えだしたのかもしれないし、他人から聞いたのかもしれない)、それがモロに描かれる映画がこのように作られるとは思わなかった。なお、第二次世界大戦時の日系人の扱いを描いた映画として、やはり同年に『ヒマラヤ杉に降る雪』が作られているが、同じトピックを扱っているとは思えないほど質感が違う。そもそもパット・モリタが出てきた時点で、何か隠し球を持っているんではないかと疑ってしまうわけで。

2001/10/24

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ