ファイナル・ウォー

For the Cause

David Douglas,Tim Douglas / Dean Cain,Thomas Ian Griffith,Justin Whalin,Jodi Bianca Wise / 2000

★★

奇妙な味がないわけではない

 監督のデヴィッド・ダグラスとティム・ダグラスはともに特撮出身のようで、本作が初監督作品。

 西暦2500年ぐらいの遠未来を舞台に、バラックの立つ砂漠みたいな風景「のみ」を舞台にするのではなく、暗めのザラついた映像で、カメラをやたら振り回すということをせず、パンクとかデス・メタル調の音楽でビンビンに飛ばすというようなスタイルでもないような戦争映画を、低予算で、名のある役者を1人も使わずに撮るという課題にチャレンジした映画である。これは。もちろん失敗しているのだが、上に書いたような「ごまかし」手段を使わなかったことは潔いと言えよう(ただし、山とか森とか野原はたくさん出てくるけれども)。

 見るのがしんどい映画なのだが、たとえば『CODE:0000 コード:ゼロ』のような根本から間違っている映画とは違って、ところどころにSFマインドがあるせいで興味が持続した。たとえば、この映画では遠未来を舞台にしながら、兵士たちはでかいオートマチック・ライフルをかついで白兵戦を繰り広げているのだが、これに「ウィッチ」あるいは「プログラマー」と呼ばれる女性たちが遠隔操作によって参加する。面白そうと思うかもしれないが、面白くないので念のため。

 なお、この映画には明らかに、(特に日本製の)ロールプレイング・ゲームの影響が見られる。ストーリーの骨格には、将軍1人、ロートルの兵士1人、若い兵士2人、プログラマー2人の6人編成のチームが、ミッションを達成するために行う旅が据えられている。その過程でメンバーは1人ずつ死んでいく。兵士とプログラマーの分担は、「せんし」と「しょうかんし」の組み合わせみたいであるし、何よりもプログラマーの戦い方がそのまんま「ターン制」なのである(敵と味方が、何らかのセリフを言いながら、交互に攻撃する)。さらには全体的なストーリーそのものが、詳しくは述べないけれども、日本製ロールプレイング・ゲームの感触にそっくりだ。教訓は、「こういうものは映画化できない」ということか。

 主人公のプログラマーを演じたジョディ・ビアンカ・ワイズは、ときどきアシュリー・ジャッドに似た顔になる。戦闘シーンで思いっきりバカな姿勢を取らされているのが気の毒(ゲームの『ファイナルファンタジー』の召喚士の振り付けを実写にした、というようなものを想像していただければよい)。兵士の方の主人公を演じたジャスティン・ホーリンは『ダンジョン&ドラゴン』(2000)の主役だが、これは『ダンジョン&ドラゴン』がこのクラスの映画であるということに過ぎない。

2001/10/31

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