ステューピッド・イン・ニューヨーク

Kicked in the Head

Matthew Harrison / Kevin Corrigan,Linda Fiorentino,Michael Rapaport,Lili Taylor,James Woods,Burt Young / 1997

★★

狙いはわかるが空回りか

 監督のマシュー・ハリソンはインディーの人で、マーティン・スコセッシが「発掘」してエグゼクティブ・プロデューサーを務めたということが売りの映画。

 『Fカップの憂うつ』に出ていたケヴィン・コリガンが脚本に参加し、主演している。クレバーなセリフと脱力感をもたらすストーリーによって、何かしら深遠な印象を与えようとするタイプの映画である。そういうアプローチはまあかまわないのだけれども、それを支えるのはきわめて難しいわけで、本作は成功しているようには見えなかった。全体として、テンポの鈍い、焦点の絞りきれていない退屈な作品となっていた。

 主人公が恋心を寄せる女性にリンダ・フィオレンティーノ。友人役のマイケル・ラパポートは、いつもとはちょっと違うタイプの役柄を演じていてそこそこ興味深いのだが、あまりうまく活用されていない。元恋人役のリリ・テイラーは、キュートになりうるポテンシャルを秘めているのだが残念。その他、ジェームズ・ウッズとバート・ヤングが、こういうタイプの映画の典型的な「ワル」役を演じていて安定しているが、非常に薄っぺらく見える。

 それにしてもこの邦題はどこから出てきたのか? ワーキング・タイトルでもなさそうだし。

2001/11/20

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