ハイ・フィデリティ

High Fidelity

Stephen Frears / John Cusack,Iben Hjejle,Todd Louiso,Jack Black,Lisa Bonet,Catherine Zeta-Jones,Joan Cusack,Tim Robbins,Lili Taylor,Joelle Carter,Natasha Gregson Wagner / 2000

★★★

ちょっと見るのがつらいです

 スティーヴン・フリアーズ監督作品(『ヒーロー/靴をなくした天使』『グリフターズ/詐欺師たち』『FAIL SAFE 未知への飛行』)。『ハイ・フィデリティ/レコードに賭ける青春』みたいな邦題にならなくてよかった。これは製作・脚本・主演のジョン・キューザックの映画なのだろう。1990年代に目につくようになった「若中年の危機」ものの1本。

 中古レコードの店主のジョン・キューザックが、弁護士のイーベン・ヤイレ(『ポゼスト 狂血』。端役だったようだ)に振られそうになって、過去の男女関係の破綻を振り返って改心する。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ゴージャズで空虚な感じがよく出ている。でもそれは地に見える)、リリ・テイラー(これは本当に怖い。これも地に見える)、ジョエル・カーター(儲け役。今後に期待)など。レコード店の従業員にジャック・ブラックとトッド・ルイーゾ(『ザ・エージェント』ではジャズ・ファンだったはずだ)。イーベン・ヤイレが身を寄せる男がティム・ロビンスで、ジョン・キューザックのロマンスの相手としてはリサ・ボネットとナターシャ・グレグソン・ワグナー。全員が安定している。

 で、もうこういうのはやめろ、と。さすがに手堅くてうまく、似たところのある話の『プロポーズ』とかと比べると段違いに良いのだが、「若中年の危機」ものの旗手であるキャメロン・クロウとかエドワード・バーンズの映画と比べると根本的なところで甘い。自分でこんな映画を製作して脚本を書いて主演してしまう神経を疑う。うまく危機を作れないなら、次行くか元の場所に固執するかのどちらかにしてくれ、と言いたい。

 とまあ、強がってみました。いや、マジでエドワード・バーンズって本当に頭いいんだなあと思いましたよ。あと、ジョーン・キューザックはいいねえ。ああいうお姉さんがいたから、ジョン君はこうなっちゃったのかな。

2001/12/3

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