102

102 Dalmatians

Kevin Lima / Glenn Close,Gerard Depardieu,Ioan Gruffudd,Alice Evans,Tim McInnerny / 2000

最悪の部類か

 監督のケヴィン・リマはアニメ出身の人のようで、前作は『ターザン』(1999)(未見)。アニメの人が実写の映画を作ると悲惨になる典型例だった。名作『101匹わんちゃん』の実写版『101』(1996)はもともと大したことがなかったが、この続篇ではダルメシアンの毛皮(というのかあれは?)を狙った悪女グレン・クローズが主役として位置づけられ、ファミリー映画にぴったりの無害なカップル(男はイオーン・グルファッド、女はアリス・エヴァンス)が善玉として起用されている。

 グレン・クローズの悪のりは見ていて気持ちが悪いが、本作ではジェラール・ドパルデューが、『ジム・キャリーはMr.ダマー』のジェフ・ダニエルズに匹敵するバカな役を演じている。

 根本的な疑問なのだが、ダルメシアンってあんまり可愛くないんじゃないか? 少なくともアニメーション作品の『101匹わんちゃん』に出てくるダルメシアンのような、ディズニーの動物的な可愛さを、実物のダルメシアンは成犬にせよ子犬にせよ備えていない。そりゃ『ダンボ』とか『バンビ』の実写版よりは、まだ企画として成立しそうな気はするが。そういうわけで、この映画では「可愛い」の側面はダルメシアン以外の種類の犬たちが担当している。また、ダルメシアンの表情はどことなく愚鈍なので、インテリジェントでユーモラスな側面は、喋る(だけでなく『ポーリー』に匹敵する知能を持った)オウムが担当している。このオウムの存在は難しいところで、コメディ・リリーフとしての役割をうまく果たしていることはたしかなのだが、オウムがこれだけ喋れて知性が高いんだったら、本作の主人公である犬も、もうちょっと知能が高くてもいいんじゃないかと思えてくる。ファンタジーだからどんな設定も可能だが、その設定内での一貫性はやっぱり必要なのである。

 なお、dalmatianは「ダルマシアン」と「ダルメシアン」で表記が揺れているようだ。

2001/12/17

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