ダイナソー

Dinosaur

Eric Leighton,Ralph Zondag / D.B.Sweeney,Alfre Woodard / 2000

悪質

 ディズニーのCGIアニメーション。隕石かなんかの天体が降ってきて土地が荒廃し、恐竜の一団が楽天地を求めて旅をする。

 オーガーやロバやクッキーが喋る『シュレック』を楽しんで見ておきながら、こう言うのもなんなのだが、この映画における動物(サルと恐竜)の擬人化には気分が悪くなった。話が進めば違和感が和らぐかと思ったのだが、最後までそのようなことは起こらなかった。いつまで経っても「恐竜が英語しゃべるわけないだろ!」という突っ込みを入れたくなるのである。私は『ポーリー』『ベイブ/都会へ行く』など、動物が喋る映画はどちらかと言えば好きなのだけれども、この違いは何なんだろう。

 野暮を承知で言うとして。どうしてもこの太古の生物たちに英語を喋らせたいのならば、それは仕方がない。しかし、哺乳類と恐竜が英語を喋って、互いに言語依存のなぞなぞを出し合うほどの意思疎通ができるというのは行き過ぎだし、もっと悪いのは、恐竜のうち草食動物の大型のものだけが英語を喋り、小型のものと肉食動物は英語を喋らないという設定に含まれている暗黙の価値観である。私は見ていないのだが、『ライオン・キング』はいったいどうなっていたんだろうか。

 肉食動物には生きる権利がないということか? あの楽天地も、捕食者がいなければ恐竜の数が増え過ぎてあっというまに荒廃するだろう。プリンセス・フィオナが素直に目玉焼きを作る『シュレック』の方がずっと正しい。

2002/1/4

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