F-16

Flight of Black Angel

Jonathan Mostow / Peter Strauss,William O'Leary / 1991

★★

そこそこは面白いが

 ジョナサン・モストウ(『ブレーキ・ダウン』『U-571』)が1991年に作ったTVムービー。これまで『ウォー・バーズ2/天空を駆ける無敵のF-16(ファルコン)』というタイトルだったものが改題された。

 米空軍パイロットを扱った空戦アクション/サスペンス映画。大予算で作った方が面白くなりそうなジャンルのTVムービーはたいていつまらない。この映画もそういうジャンルなので、これがモストウの作品だという知識なしに見始めていたら、期待以上に面白いという感想を抱いただろうと思う。戦闘機パイロットがドンパチやる導入部から、けっこう意外な方向にストーリーが展開していく。つまり、脚本に標準的なアクションTVムービーにはないひねりが入っていて、興味が続く。

 ただし、やはり予算のなさがあらゆる面で制約となっている。この映画に出演している役者たちが特に悪いというわけではないのだが、似たところがないわけでもない『ブレーキ・ダウン』と比べると、カート・ラッセル、キャスリーン・クインラン、J・T・ウォルシュといった中堅俳優たちが映画の格をそうとう押し上げていたことが確認できる。

 金を掛けているわりにつまらなかった『U-571』よりはこちらの方がいいと思う人もいるかもしれないが、私は、本作は映画の基本的な技術水準(特に照明とカット割り)をぎりぎりのところでクリアできていないと思うので、職人さんたちがそこらの方面をちゃんとやっている『U-571』の方を好む。『ブレーキ・ダウン』はキャスリーン・クインランとJ・T・ウォルシュを美しく撮っているだけで価値があるし、3本の中では一番バランスがとれている。

2002/1/9

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