ガールズ・ガールズ

Girl

Jonathan Kahn / Dominique Swain,Sean Patrick Flanery,Summer Phoenix,Tara Reid,Selma Blair,Channon Roe, Portia de Rossi / 1999

★★★

捨てがたい魅力

 監督のジョナサン・カーンは、これが2作目のようだ。原題の"Girl"がなぜか複数形になって2倍されている訳の分からない邦題。思春期の少女がいろいろあって成長するという、1970年代の日本映画を思わせる青春映画。関根恵子が主演していても違和感がなさそうだ。「インディー映画の秀作」とまでは行かない、細かいところで粗の目立つ映画である。

 中流階級のハイスクールの女学生ドミニク・スウェインが、ロッカーのショーン・パトリック・フラナリーに恋をする。ドミニク・スウェインの独白が入って、この年ごろの女学生の思いが延々と語られる。どちらかといえばそういう映画はあんまり見たくないのだけれども、本作のドミニク・スウェインには不思議な魅力があって興味が持続した。どこかバランスの崩れている、あんまりキュートとは言えない顔立ちであるだけに、女学生の不安定さをよく表現できていたように思う。とは言っても、私は女学生の不安定さがどういうものであるか知らない。実は、「このような映画を作るのは女性に違いない」と思いながら本作を見ていたのだが、確認してみれば製作、監督、脚本、原作の全員が男性のようである。愚かであった。

 本作で大いに得をしているのが、ロック歌手になるタラ・リード。主人公と同年齢でありながら、世慣れていてクールな女の子をかっこよく演じている。『ルール』の翌年、『クルーエル・インテンションズ』『アメリカン・パイ』と同年で、この後に人気が爆発したのも無理はない。

 その他、『アリーmyラブ』でセカンド・シーズンから出演しているポーシャ・デ・ロッシが「神秘的な女性」の役で出ているが、これは演技力の面で不安があるためにそういう役が割り振られたという気配が濃厚。ちょっと荒んだ感じが悪くなかった。

2002/1/9

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