パルメット

Palmetto

Volker Schlondorff / Woody Harrelson,Elizabeth Shue,Gina Gershon,Chloe Sevigny / 1998

★★★

ストーリーはぼろぼろだけど、どこか憎めない

 なんとフォルカー・シュレンドルフ監督のアメリカ映画。日本劇場未公開。タイトルの『パルメット』は町の名前。ジェームズ・ハドリー・チェース原作。

 刑務所から出たばかりのウディ・ハレルソンが、金持ちの娘の誘拐に絡む陰謀に巻き込まれて、にっちもさっちも行かなくなる。映画全体のストーリーが、後の方になるにつれて破綻していって、普通のスリラー映画として見るのはちょっとつらい。しかし、この映画の登場人物の数人は濃厚な実在感を持っている。エリザベス・シュー、娘役のChloe Sevigny(どう読むんだ?)など、脱がないのに官能的な女性たちと、まさに「小悪人」という呼び方がぴったりするウディ・ハレルソンやマイケル・ラパポート。脚本の不手際からサスペンスが持続しないのがほんとうに惜しいと思った。

 なお、私は『ベビーシッター・アドベンチャー』を見たときからエリザベス・シューのファンになると決めたのだが、30代に入ってこういう感じの人になったことをいまだに受容することができないでいる。肉体は精神に従うということなのか、この映画の青白い顔(顔色が悪い、と表現した方が適切である)とグラマラスな体は、役者としての一つの意思表明なんだろうな。

1999/10/27

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