ユリョン

YURYONG

ミン・ビョンチョン / チェ・ミンス、チョン・ウソン / 1999

★★★

これはかっこいい

 韓国映画。監督のミン・ビンチョンはミュージック・ビデオ出身とのこと。

 「核を搭載した原子力潜水艦が日本を狙う衝撃的な反日映画」という評判を聞いて期待したのだが、ぜんぜんそんな内容じゃなかった。どちらかといえば反戦・反核映画である。しかし、これはそんな分類よりも前に東映ヤクザ映画であり、ヤクザ映画に好戦も反戦もあるはずはない。

 私は1990年代に入った頃から日本映画をほとんど見なくなったが、この『ユリョン』の水準の日本映画があったら見たいと思うだろう(『シュリ』なら見ないが)。ミュージック・ビデオ出身の監督らしい暗さと色の濫用を除けば、あまり問題が感じられない。特に大きいのは、私は韓国語がわからないので、この映画の出演者たちのセリフ廻しがどれほど良いのか、ダメなのかがわからないことである(まあ、まったく知らない言葉でも明らかに大根とわかる場合はあるが)。その他の要素は、日本の60年代のヤクザ映画の、香港映画を経由しない正しい継承であると思う。

 主人公の「431」を演じるチョン・ウソンが良い。凛々しくて惚れてしまいそうだ。クーデターを起こす副艦長のチェ・ミンスが類型的でいまひとつ。

 日本語公式サイト

2002/2/16

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