タイタンズを忘れない

Remember the Titans

Boaz Yakin / Denzel Washington,Will Patton / 2000

怠惰

 監督のボアズ・イェーキンは1994年に『フレッシュ』(未見)という監督作品がある。ジェリー・ブラッカイマー製作のディズニー映画。1971年のバージニア州で人種統合政策が始まったときの実話をもとにした物語。

 高校が統合され、白人と黒人が学生が一緒にプレイすることになる。白人の学校でのフットボール・コーチがウィル・パットン。そこにデンゼル・ワシントンがやってきて、政治的なニュアンス含みでヘッド・コーチに就任する。白人と黒人の学生は一緒になって高校フットボールの試合を勝ちあがっていく。

 実話をもとにしているから仕方がないのだが、典型的なエピソードが次々と出てきてうんざりする(もちろん、そのようなエピソードがあるから映画化するわけだ)。そのような典型的なエピソードを典型的でないように描くことも理論上は可能だが、そういう意思は最初からまったくないブラッカイマー映画。本作で良いと思ったのは、この高校のチーム「タイタンズ」が高校フットボールの州大会で勝つところで話を終え、その後勝ち続けて全米大会で2位になったというところは、物語の語り手である女性のナレーションで説明しているところ。『パール・ハーバー』は全米大会までを描いてしまった映画である。

 それ以外はどうしようもない。敢えて言えば、カリフォルニアからやってきた「サンシャイン」を演じるキップ・パルデューの違和感が興味深かったということぐらいだろうか。「準備をしないまま出てきてしまった」と「仕方なく出している」という事情が見事にかみあって、不思議な映像ができあがったという感じ。

2002/2/16

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