デスゲーム

Runner, Der

Michael Rowitz / Tim Bergmann,Doreen Jacobi,Sonja Kirchberger,Marie Zielcke / 2000

★★

粗雑なSF

 ドイツ映画。劇場用映画だと思うのだが、IMDBではTVドラマに分類されている。監督のミヒャエル・ローヴィッツは『異常心理分析官』の人。日本で『デスゲーム』として流通しているビデオは残念ながら英語吹き替え版。原題の"Der Runner"は英語の"runner"の転用。

 近未来(おそらく21世紀前半)を舞台に、2年後に臓器を回収する前提で巨額の金を支払うというビジネスをやっているMedicorpという名の巨大企業の陰謀を描く。2年の猶予期間が過ぎたときに、死ぬのが嫌で逃亡した人をこの企業では"Runner"と呼んでおり、パラミリタリー的な組織を使って追跡する。

 脚本のレベルで問題のある、かなりタルい映画。低予算で近未来を描くための細かな配慮に面白い点がいくつかあったが、ストーリーの根幹に関わる部分で間が抜けているのでお話にならない。一番の問題は、その巨大企業のメイン・コンピュータのデータベースのバックアップをとっていないという設定。その他、ミュージック・ビデオ的な編集と映画後進国的な演技が気に障る。『異常心理分析官』が非常に良かっただけにちょっと残念だ。

 まあそのように退屈な映画なのだけれども、女優の趣味は良い。主人公の元妻を演じるドレーン・ヤコビ(Doreen Jacobi)は、グウィネス・パルトローとキャメロン・ディアスを混ぜて上品にしたような顔で、シャワーの後の素顔も面白い。巨大企業の支配者、ソニヤ・キルヒベアガー(Sonja Kirchberger)は面長の美人。不自然な演技をさせられている。ぶっとんだおネエチャンのマリエ・ツィールケ(Marie Zielcke)は端役ながらも強烈な印象を残す。

 その他、主人公のティム・ベアクマン(Tim Bergmann)は『絶体絶命2001』で、主人公の女性をつけ狙う狂ったドライバーの役をしていた人。本作ではあまりぱっとしない。Medicorpの追跡屋を演じるマンフレット・レーマン(Manfred Lehmann)は『コークスクリュー・トラック』で主人公たちを追いかける刑事を演じていた人。本作でも渋くてかっこよい。

2002/2/27

 本作と似たところの多いアメリカのTVムービー『デッドロック』の項でストーリーの比較をしておいたので参照していただきたい。あちらの出来がひどいので、相対的にこちらが良く思えてきた。

2002/4/21

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