恋はハッケヨイ!

Secret Society

Imogen Kimmel / Charlotte Brittain,Lee Ross / 2000

★★★

しっかりしている

 タイトルはキワモノっぽいが、原題は"Secret Society"、すなわち「秘密結社」といたってシンプルなもの。深夜にケーブルTVで予備知識なしに「秘密結社」というタイトルで本作を見せられたら、★4つは付けたと思う。英国を舞台にしているが、資本はドイツと英国で、監督はドイツ人なので、イモーゲン・キンメルと読むのが適切だろう。

 邦題から主人公の女性が相撲をやるというネタがばれてしまうが、映画の中では意外な展開として意図されている。そう思ってみると、この展開の意外さは相当なもので、それを受けての話の進め方もかなり面白い。だが、このネタをばらさずに「秘密結社」という邦題で公開したら客をまったく呼べないことは明らかだし、そもそもポスターの作りようがない。そんな映画を作る奴が悪いということか。ちなみにドイツでのタイトルは"Club der starken Frauen"、英語に直訳すると"Club of the strong women"、すなわち「強い女たちのクラブ」。邦題と同じレベルのバカ・タイトルである。

 相撲をする主人公にシャーロット・ブリテン。その夫にリー・ロス。本作のコメディとしての要素は、主人公が相撲をすること自体よりも、夫婦間の行き違いの描写に大きく依っている。勘違いものとして一定のレベルをクリアしているだけでなく、その解決方法も実に良心的で清々しい。日本人としては相撲の描き方に不満を感じてしまうものの、そこを何とかして目をつむることができれば、このクラスの映画としては撮影も編集も安定している方だ。主役2人は見事である。

 こういう映画を見ると、『ベルリン忠臣蔵』(1985)という不幸な映画を思い出してしまう。このドイツ映画はまっとうなアクション映画であるのにもかかわらずキワモノとして輸入公開され、キワモノを期待して見に行った観客の期待を裏切ってしまった。

2002/3/24

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