ヒットマン

殺手之王/HITMAN

チュン・ウェイ / リー・リンチェイ,エリック・ツァン / 1998

★★★★

アクションが悪くない

 ジェット・リー(というかリー・リンチェイ)主演のアクション映画。

 この映画では、リー・リンチェイが初めて大陸訛りの広東語を自分で喋ったそうである(つまり吹き替えでない)。映画のなかの役が、大陸から来た素朴な軍人というものなので、きっといろんなセリフに細かいニュアンスが込められていたのだと思うが、中国語をまったく理解しない私には残念ながらまったくわからなかった。

 この映画のアクションは非常によくできている。最近の香港映画はあまり見ていないので、自信を持って他と比較することはできないのだけれども、ワイヤー・アクションがとても自然だし、格闘のシーケンスが非常に論理的に組み立てられている。暗殺を阻止するところ、老人をアパートから連れ出すところ、エレベーターのシャフトでの戦い、そして最後の対決。いずれも、アクションが行われる空間に広がりがあってよく考えられている。

 しかしやはり気にいったのは、空中の妙な動きがほとんどなく、ワイヤーを使うとしたら低い場所での急激な動きに使うというポリシーが感じられたところだった。やっぱりアクション・スターは、地力があればあるほど、自然なアクションでその魅力が発揮される。

 なおストーリーは、悪い日本人を香港の暗殺屋が殺すというもので、今後もどんどん殺しましょうというハッピーエンドである。日本人の役はちゃんと日本人がやっていて、セリフは棒読みだがなかなか様式的で悪くない。最後の日本刀を使った戦いも標準以上のクオリティだった。

1999/11/5

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