ファットマン

Theory of the Leisure Class,The

Gabriel Bologna / Tuesday Knight,Michael Massee,Athena Stensland / 1998

★★

狙いすぎ

 監督のガブリエル・ボローニャはこれが初監督作品。タイトルの『ファットマン』は劇中に出てくるヒーロー人形の名前だが(スペルは"Phatman")、原題はヴェブレンの『有閑階級の理論』そのもので、登場人物がこの本に言及する場面がある。DVD化にあたっては『セオリー・オブ・マーダー』というわけのわからない邦題になった。

 チューズデイ・ナイト主演のサスペンス映画。アメリカ中西部の低所得者階層の白人社会を描く。20世紀後半のアメリカ型消費社会において、ホワイト・トラッシュが有閑階級になったという皮肉がこめられている。

 「奇妙な味」を出そうと狙いすぎて、中途半端なアート映画になったという感じの作品。撮影はこのクラスの映画にしては非常にクオリティが高いが、脚本と編集がかなりダサく、最後の方になるとアンチクライマックス指向なのかクライマックス指向なのかがわからなくなって欲求不満が残った。

2002/3/24

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