ショコラ

Chocolat

Lasse Hallstrom / Juliette Binoche,Jonny Depp,Alfred Molina,Lena Olin,Judi Dench,Carrie-Anne Moss,Leslie Caron,Hugh O'Conor / 2000

★★

つまらん教訓話

 ラッセ・ハルストレム監督(『サイダーハウス・ルール』)。ジョアン・ハリスの小説を映画化したもの。

 1960年代のフランスの小さい村に、ジュリエット・ビノシュ演じる女性が娘を連れてやってきて、小さなチョコレート屋を開く。彼女のおいしいチョコレートと人格のおかげで、閉鎖的な村の人々の意識が開かれていくという鬱陶しいストーリーである。『サイダーハウス・ルール』と同様に、何を映画の中核に持ってくるかというテーマ設定が中途半端で、ジュリエット・ビノシュがどういうつもりでこの村にやってきたのかが最後までわからなかった。

 何はともあれ、フランスを舞台にして登場人物にフランス語訛りの英語を喋らせている時点で、個人的には減点1である。英語でやりたいなら、イギリスかアメリカの話に移植すればいい。そうでなければ『スターリングラード』のように居直れ、と言いたい。

 アルフレッド・モリナが頑固な村長役で頑張っているが、最後の最後で可哀相な扱いをされていた。監督の妻であるレナ・オリンがチョコレート屋のおかげで自立する女性。ジョニー・デップが流浪の民。なんとレスリー・キャロンが老婦人の役で出ており、私が見るのは1977年のケン・ラッセルの『バレンチノ』以来ということになりそう。チャーミングなおばあさんで安心した。キャリー=アン・モスが堅物の女性。ジュディ・デンチがヤンチャな老婆。『ホテル・スプレンディッド』で強い印象を残したヒュー・オコナーが神父。

 セリフも見せ場もないレスリー・キャロンが一番の儲け役ということになりそうだ。

2002/4/4

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