アイスランド

New Alcatraz

Phillip Roth / Dean Cain,Elizabeth Lackey / 2000

★★

ポテンシャルはあるものの

 監督のフィリップ・ロスは、『オデッセイ2001』とか『パイソン』の製作、脚本、原案などに絡んでいる人。邦題は『アイスランド』だが、北半球にある島国とはまったく関係がないので注意されたい。南極の話である。

 舞台は近未来。南極大陸の奥深くに、世界中の最も凶暴な犯罪者を収容するための超現代的な刑務所〈ニュー・アルカトラズ〉が建設されていた。地熱利用を目的としたボウリング作業を行っている過程で、地底深くに空洞の巨大な岩石が発見される。刑務所長の命令の下、この岩石を掘り抜いたところ、その中に眠っていた古代の巨大爬虫類が蘇り、刑務所職員たちを次々と襲いはじめた。その後、若い古生物学者の夫婦が米軍の小隊とともに、このヘビに似た巨大な生物の調査に訪れるが、ヘビはあまりにも強力で、重武装の兵士たちを次々と殺戮する。刑務所の入り口を開けるためのバイオメトリック・キーの所有者である隊長もその犠牲になり、ついに生き残った者たちは、未完成の刑務所に収容されていたタフな極悪犯罪人たちの助けを借りて脱出を試みざるをえなくなる。

 たぶん映画そのものよりも、上のパラグラフの解説文の方が面白い。いやぁ、こんなに面白そうな話を、よくこれだけ退屈な映画に仕上げたものだと感嘆するぐらいである。ヘビに殺される奴らはいずれも物凄くバカな死に方するし(「わざわざそっちに行くなよ!」)、極悪犯罪人たちは個性を発揮する間もなく死んでしまう。一連のB級映画を作っている人たち(UFO: United Film Organization)はいったい何を考えてこれほどバカバカしいものを次から次へと作っているのだろうか。もちろん、それを見る人がいるからである。

2002/4/7

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ