ジュエルに気をつけろ!

One Night at McCool's

Harald Zwart / Liv Tyler,Matt Dillon,Paul Reiser,John Goodman,Michael Douglas,Reba McEntire,Andrew Dice Clay,Richard Jenkins / 2001

★★★★

気持ちのよいブラック・コメディ

 監督のハラルド・ツワートはノルウェイのミュージック・ビデオやコマーシャルの出身者らしく、1998年の『ハミルトン』というスウェーデン映画が日本で公開されている。本作は『ベリー・バッド・ウェディング』に似た感じのブラック・コメディ。私は「ミュージック・ビデオやコマーシャルの出身者」が撮る映画が一般に大嫌いなのだが、本作は許容範囲だった。

 リヴ・タイラーが、男たちを振り回す悪女を演じる。私の趣味からすると、リヴ・タイラーはそのような役柄に似つかわしくはないのだが、『アルマゲドン』の壊滅的な「ブレイク」を考えるとマシである。この彼女に、酒場の雇われ店長のマット・ディロン、警官のジョン・グッドマン、弁護士のポール・ライザーが振り回される。製作のマイケル・ダグラスが、意図的に「カーク・ダグラスそっくり」にしているとしか思えない風貌で小さい役を演じている。珍しいところでは、カントリー歌手のリバ・マッキンタイアが精神科医の役で出演。

 1つの事件が複数の語り手から語られるという形式をちゃんと突き詰めておらず、最後はドタバタのアクションでごまかしてしまったという感じがあるが、リヴ・タイラーに振り回される男たちの細かい部分が楽しい。下品な内容を上品に仕上げたという感じで好感が持てるし、特に最初の10分ほどの導入部は見事だった(そのテンションは持続しないのだが)。

2002/4/7

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