JSA

Gongdong gyeongbi guyeok JSA

パク・チャヌク / ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、キム・テウ、シン・ハギュン / 2000

★★★★

ヤクザ映画コリア版

 パク・チャヌク監督。2000年に公開されて大ヒットし、数々の賞を受けた作品。

 朝鮮半島の38度線上の共同警備区域(JSA: Joint Security Area)で、北朝鮮の兵士2人が射殺されるという事件が起き、中立国監督委員会から韓国系スイス人の将校が調査のために派遣される。この女性将校はしかし、物語の筋にほとんど関わってこない。なぜならば、これは組の違う兄貴分―弟分の関係を描いたヤクザ映画だからである。私は60年代の日本製ヤクザ映画(特に日活)を連想した。

 比較されることの多い『シュリ』よりは、はるかに映像表現に対する配慮があって、安心して見られる。同年の80年代日本映画風の『反則王』と比べると、日本歴換算で20年の違いがあり、古さを感じざるをえない。同じヤクザ映画でも東映ヤクザだった『ユリョン』と比べると、日活ヤクザ映画に特有の垢抜けない感じがある。まあそういうニッチの映画だ。私は日活ヤクザ映画が好きなので、本作もかなり気に入った。同じことを現代の日本映画でやられたら、かなり腹を立てるとは思うのだが。

 本作での収穫は、死体置き場の非常にリアルな死体2つに加えて、物語に参加できずにいる、なぜかスイス人同士でも英語を喋っているソフィー・チャンことイ・ヨンエ。松原智恵子級の飾り物になっている。DVDに収録されている来日時のインタビューは実に美しい。

 北朝鮮の士官を演じるソン・ガンホは、同年に『反則王』があるわけで、演技の幅の広さに感嘆した。その子分がシン・ハギュン。韓国側の中心人物を演じるのはイ・ビョンホン。サポート役がキム・テウ。

2002/5/14

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