アザーズ

Others, The

Alejandro Amenabar / Nicole Kidman,Fionnula Flanagan,Alakina Mann,James Bentley / 2001

★★★★★

大傑作

 アレハンドロ・アメナバール監督・脚本・音楽。私はこの人の前作『オープン・ユア・アイズ』は好きになれなかったので不安を感じていたのだが、本作は大傑作だった。

 1945年のジャージー島で、女主人のニコール・キッドマンが光アレルギーの子供2人を育てていると、屋敷で奇妙なことが起こりはじめるという怪談。子供たちの光過敏症のせいで、ランプとロウソクを光源としているという設定。霧が深く、敷地が広いせいで、屋敷の外に何があるかわからないという設定。これらの設定が、画面に映し出される色と光にうまく連動しており、久しぶりに完璧に計算された映画を見たという感じがする。

 ニコール・キッドマンにはグレイス・ケリーのような貫禄が出てきた。カメラは彼女の青い瞳がキョロキョロと動くさまを執拗に追い続ける。この青さが、室内照明の赤さと、屋外の白さに続く第3の色となる。

 家政婦を演じるフィオヌラ・フラナガンが素晴らしい。それ以上に良いのは、2人の子供である(娘がアラキナ・マン、息子がジェームズ・ベントレー)。ともに映画初出演のようだが、子役臭さをまったく感じさせない自然な演出。編集は全般に優れているのだが、特にこの2人とニコール・キッドマンの間での切り返しが良い。

2002/5/23

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