ガールズ・ルール! 100%おんなのこ主義

Strike!

Sarah Kernochan / Kirsten Dunst,Gaby Hoffman,Lynn Redgrave,Rachael Leigh Cook,Monica Keena,Heather Matarazzo / 1998

★★★★

可愛い

 監督・脚本のサラ・ケルノチャンは、1972年にドキュメンタリー映画『Marjoe』でアカデミー賞をとっている。その後、脚本家として『ナインハーフ』(1987)でデビューというのがなんとも凄い。その他、『ジャック・サマースビー』『ホワット・ライズ・ビニース』などに関わっている。原題は"Strike!"だが、2000年に"All I Wanna Do"というタイトルが新しく付けられたようだ。

 1963年のアメリカの、全寮制の女子高校を舞台にした学園コメディ。学校が財政難から男子校と合併され、共学になるという危機を迎え、生徒たちが立ち上がる。フェミニズム的主張を柔らかく提示するクレバーな脚本だった。

 悪巧みの得意なリーダー格の少女を演じるカースティン・ダンストは、公開時16歳。フィルモグラフィーを見ると、おそらく初めての主演格の出演作である。物語の語り手となるギャビー・ホフマンもやはり16歳。「風紀委員」のお堅い少女を演じるレイチェル・リー・クックは18歳。派手な女の子を演じるモニカ・キーナも18歳。胸の写真を撮られてしまうヘザー・マタラッツォは16歳。この女の子たちがとにかく可愛い(ヘザー・マタラッツォは除外しておくが)。

 1960年代前半という微妙な時期を舞台にして、服装や映像の色調を含めてレトロ色を押し出しているが、映画作りは90年代風であるところが奇妙に倒錯的な感じを与える。たとえば、1973年の『アメリカン・グラフィティ』は1962年を描く70年代映画で、1963年の『バイ・バイ・バーディ』は同時代を描く60年代映画だった。本作の、特にカースティン・ダンストとレイチェル・リー・クックには、この2本の映画のどちらにも出てこない新しさを感じた。要するに、この2人はやはり90年代の(そして21世紀最初の10年の)スターなのだと思われた。

 本作のカースティン・ダンストは、私が見た範囲では、翌年の『わたしが美しくなった100の秘密』とともに、思春期の一番美しい時期だったのではないかと思う。これより前だと「子役」だし、これよりもちょっと後だとおばさん顔になっている。なお、校長を演じるリン・レッドグレーヴが入魂の演技。最後の方で、カースティン・ダンストに向かって内に溜めた怒りを爆発させるシーンが素晴らしい。

2002/6/2

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