スコア

Score,The

Frank Oz / Robert De Niro,Edward Norton,Marlon Brando,Angela Bassett / 2001

★★★

普通の泥棒映画

 フランク・オズ監督作品。このところ、『ビッグムービー』(1998)、『イン&アウト』(1997)と訳のわからない映画が続いていたが、本作はロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、マーロン・ブランドと本格派の役者を使った本格的な泥棒映画。

 これを最後に引退しようとしている中年の泥棒と前向きな若者が、巧妙な計画を練って泥棒仕事をするという古典的な枠組みの中で、ロバート・デ・ニーロは渋く、若者のエドワード・ノートンはダスティン・ホフマン演技をし、マーロン・ブランドはただそこにいるだけで貫禄を出し、ジャズが流れるという、企画書に書かれていたであろうアイデアが過不足なく実現された映画だった。いい方向にも悪い方向にも逸脱がいっさいない普通の映画。デ・ニーロの恋人役にアンジェラ・バセット。

 あえて不満をいえば、デ・ニーロの行う準備が十分に描かれていないので、実際の盗みのプロセスに少し唐突なところがあった。特に気になるのは、梁の幅にぴったりあう滑車をどうやって準備したのかということ。というか、私の考えでは梁の幅ももちろんのこと、その梁にあのように滑車を這わせることができるということすら事前に知ることはできなかったと思うので、あの設定はインチキくさい(しかも準備期間は非常に短かったはず)。というか、あの一連の仕事は、デ・ニーロがやる必然性はなかったんでは? 私はどちらかといえば、事前の計画が映画の中で論理的に説明され、実際にその行為を行うときに、その計画がうまく行かないことによってサスペンスが醸成されるというアプローチが好きであり、それまで錠前破りのプロフェッショナルだと思っていた人がいきなり体操選手になるという意外性にはあまり感動できなかった。

 いやまあ、いい映画だとは思った。

2002/6/9

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