ワイルド・スピード

Fast and the Furious, The

Rob Cohen / Paul Walker,Vin Diesel,Michelle Rodriguez,Jordana Brewster,Rike Yune / 2001

★★★

若者文化ですか

 ロブ・コーエン監督作品。この人の『デイライト』(1996)が結構好きなので、そこそこ信頼している。本作もかなり堅実な映画だった。アメリカでは若者の支持を受けて大ヒットとなったという。

 日本車をかっとばしてストリート・レースをしている若者集団を描いた、久しぶりに思える純粋な「カーアクション映画」。日本車3台を使って、日本から輸入されたDVDプレイヤーを盗む強盗団のプロットが絡んでくる。日本の1960〜70年代の、アメリカ人は出てこないがアメ車が出てくる若者映画を連想させるところがある。しかしここにないのは日本の音楽や映画についての言及だ。J-POPを流しながら日本車を疾走させる、というようなシーンは出てこない。

 車を使ったスタントには高度なものがあり、いくつかのシーンでは生身の俳優にアクションをやらせている。特殊撮影の使い方も穏当で、『60セカンズ』のように最大の売りとなるシーンをCG合成で作るというような根本的な間違いは犯していない。このような生真面目さには好感が持てる。

 主役のポール・ウォーカーは、『シーズ・オール・ザット』で、フレディ・プリンツJrに賭を持ちかけた男。『ピッチブラック』で善玉とも悪玉ともつかない男を演じたヴィン・ディーゼルが、本作では「カリスマを持つ天性のリーダー」の役に本当にカリスマ性を持たせている。その恋人に『ガールファイト』のミシェル・ロドリゲス、妹にジューダナ・ブリュースター、対立するアジア人グループの親玉に、『ヒマラヤ杉に降る雪』では日系人を演じていたリック・ユーン。

2002/6/16

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