バンディッツ

Bandits

Katja von Garnier / Katja Riemann,Jasmin Tabatabai,Nicolette Krebitz,Jutta Hoffman / 1997

★★

時代遅れの音楽映画

 2001年に原題も邦題も同じのアメリカ映画が作られているが、私が見たのは1997年のドイツ映画の方。監督のカーティヤ・フォン・ガルニアは、この前にも数本作っているようだ。

 バンドを結成した4人の女囚が脱走し、逃避行の過程でコンサートを開いたりして大衆の支持を受けたりする。なんといいますか、ドイツのニュー・ジャーマン・シネマ、フランスのヌーヴェルバーグ、アメリカのアメリカン・ニューシネマの中でいちばんダサかった(それ故に私は好きだった)ニュー・ジャーマン・シネマをようやく脱却したらアメリカン・ニューシネマになりました、という感じである。どうやら世間では「新感覚のドイツ映画」の1本として受け止められたらしいのだが、これはどう見ても60〜70年代のアメリカ映画風だ。あの頃のアメリカ映画を見ていて、「ごちゃごちゃ言ってないでさっさと逃げろよ」とよく思っていたことを思い出した。『俺たちに明日はない』(1967)や『明日に向って撃て!』(1969)などの主人公たちは、細かいことにこだわりさえしなければ十分に「明日」があったはずなんだが、なぜか明日がないことがクールだったんですな、あのころは。

 ドラマーを演じるカーティヤ・リーマンは、1995年の『デッドボディ』(Nur uber meine Leiche)がビデオ化されている。ヴォーカル/ギターのヤスミン・タバタバイは『SNUFF スナッフ』でヒロインの刑事を演じていた。ベースのニコレッテ・クレビッツは、4人のなかでハリウッドの若者映画に出演することが可能そうな唯一の女優。キーボードのユッタ・ホフマンは、1961年から映画に出ている56歳のベテラン。

2002/6/16

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