コップランド

Cop Land

James Mangold / Sylvester Stallone,Harvey Keitel,Ray Liota,Robert De Niro / 1997

★★★

地味な話ながら、とてもいい感じ

 ジェームズ・マンゴールド監督の刑事もの。ニューヨーク市警の警官が多数住んでいる「コップランド」と呼ばれる街で保安官をやっているシルヴェスター・スタローンが、それまで目を背けてきた不正に立ち向かうという話。レイ・リオッタとロバート・デニーロが出ているが、これははっきりとスタローンとハーヴェイ・カイテルの映画で、カイテルの強烈な突っ込みにスタローンが受けの演技で対するという構図である。

 この映画のスタローンが新境地を開拓しているということは素直に認めなくてはなるまい。『クリフハンガー』ではやたらに荒い息をつき(それは激しい運動というよりも、肉体の衰えを示唆していた)、『デイライト』では社会的な落ちこぼれを演じ(それは身をやつすという感じではなく、本当の落ちこぼれに似ていた)、それまでのステレオタイプからの揺れを見せていたスタローンだが、この映画では決定的な一歩を踏み出している。こういうスタローンは本当に好ましい。

 最後のクライマックスは、ちょっと無理矢理という感じがしないでもないが、いちおう映画全体を支えるだけの出来ではあった。今後、スタローンは高倉健路線を歩むのだろうか。

1999/11/10

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ