ビーンストーク ジャックと豆の木

Jack and the Beanstalk: The Real Story

Brian Henson / Matthew Modine,Vanessa Redgrave,Daryl Hannah,Jon Voight,Richard Attenborough,Mia Sara,Bill Baretta / 2001

★★★★

意外なことに面白い

 合計3時間のTVミニ・シリーズ。監督のブライアン・ヘンソンはジム・ヘンソンの息子。

 「ジャックと豆の木」のお話は1600年代に現実に起こった出来事であり、国際的な大企業の社長となっている子孫のマシュー・モディーンが、400年前の先祖の罪を償うために冒険をするという、童話の再解釈もののSF映画である。これがSFとして結構よく考えられており、演出もTVムービーとしてはなかなかまともで、予想以上に楽しむことができた。3時間の長尺で、マシュー・モディーンが豆の木を登るところまでで前半の1時間半を費やす。つまり、それまでのプロセスをじっくりと描いているのである。

 このところ、ちょっとまずい感じのマシュー・モディーン(『ザ・メイカー』『エニイ・ギブン・サンデー』)が、肩の力の抜けた演技で安定している。なんせジャック・ロビンソンが豆の木を登って巨人に会うという話なんだから、本気で深刻な表情を作ってみてもしかたがない。その他、物語の語り手となるヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジャックの右腕として企業経営をしているジョン・ヴォイト、巨人の大御所のリチャード・アッテンボローなどがそれなりの存在感を見せ、ジャックのロマンスの相手役としてミア・サラ(『レジェンド/光と闇の伝説』(1985)でデビューした人。最近では記憶に残っているのは『タイムコップ』(1994)のヒロインという、凋落甚だしい人である)がチャーミングである。

 別に凄い作品というわけではないが、非常に手堅く、よく考えられており、ファミリー映画として十分にお勧めできる。脚本に、巨人サンダーデルを演じているビル・バレッタが参加しているのが興味深い。

2002/8/2

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