サイコ・ビーチ・パーティ

Psycho Beach Party

Robert Lee King / Lauren AmbroseThomas Gibson,Nicholas Brendon,Kimberley Davies,Matt Keeslar,,Charles Busch / 2000

★★★★★

才気溢れるコメディ

 監督のロバート・リー・キングは、長編劇場作品はこれが初めてのようだ。戯曲の原作と脚本を書いたチャールズ・ブッシュは、映画の中ではモニカ・スターク警部として女装して出演している。

 1960年代のゴーゴー、サーフィン、B級SF映画などのポップカルチャーを題材にしたコメディ映画。視点は『オースティン・パワーズ』とよく似ており、製作費は桁が2つか3つ違うと思われるが、こちらの方が圧倒的にクレバーで面白い。戯曲の完成度が高かったのだろう。映像の面でも乏しい予算の範囲内でうまく仕上がっていて、おそろしくバカなことをやっていながらぜんぜん下品にならないところが素晴らしい。

 主人公のChickletを演じるローレン・アンブロースは、表情がくるくると変わって実にかわいい。要注目である。その他、サーフィンの王者Kanakaを演じるトーマス・ギブソン(『ダーマ&グレッグ』の人)、主人公のロマンスの相手Starcatを演じるニコラス・ブレンドン(『バフィー』の人)が安定。B級映画の女優Bettinaを演じるキンバリー・デイヴィスは美しい。スウェーデンから来た交換留学生を演じるマット・キースラーは『ラスト・デイズ・オブ・ディスコ』で検事補を演じていた人である。

 映画のクライマックス近く、ビーチでのパーティーで、ゴーゴー・ダンスのかなり本格的なミュージカル・シーンがある。ここの部分だけでも『ムーラン・ルージュ』の全体に優っていると言えば少々大げさになるけれども、オープニングのクレジットの場面と合わせた場合には決して大げさではないと言っておこう。パスティーシュをやるなら本気で取り組め、ということだ。

2002/8/2

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