ヤング・ブラッド

Musketeer, The

Peter Hyams / Catherine Deneuve,Justin Chambers,Mena Suvari,Stephen Rea,Tim Roth / 2001

★★

企画倒れ

 ピーター・ハイアムズ監督・撮影(『エンド・オブ・デイズ』『レリック』)。このところ不調である。熊欣欣(ション・シンシン)をアクション監督に据えて、三銃士に香港映画風のアクションをさせるという奇抜なアイデア。でも考えてみれば、ジョージ・シドニー監督、ジーン・ケリー主演の『三銃士』(1948)も、リチャード・レスター監督の『三銃士』(1973)も、その時点では十分に奇抜だっただろう。

 ダルタニアンを演じるジャスティン・チェンバースは、『ウェディング・プランナー』で、ジェニファー・ロペスに迫る奇怪なアクセントのイタリア人青年を演じていた人である。一瞬別の人かと思ったが、間違いない。演技の幅が広いといっていいのかどうか迷う。

 カトリーヌ・ドヌーヴが女王、ダルタニアンのロマンスの相手にミーナ・スヴァーリ、枢機卿にスティーヴン・レイ、フェブルにティム・ロスと、なかなか豪華な配役ではあるが、ジャスティン・チェンバースを含む銃士隊員たちがいずれも貧相で軟弱なんである。狙ったのかもしれないが、どうもそうでなさそうな感じ。

 アクションは興味深く、特に馬車の追撃戦でのスタントに、このところ西部劇ではなかなか見ることのできない面白い試みがいくつかあった。しかし、「アクション・シーンになると急に後ろ姿が多くなるか、帽子のせいで顔が見えなくなるか、カットが細かく割られる」という問題をあえて引き受けてまで、アクション映画を作る必要があるのだろうかという根本的な疑問が残る。

 『コリン・マッケンジー』の、ニュージーランドで作られた世界初のトーキー映画はカンフー映画だった、というエピソードを思い出して笑ってしまった。次は『ベン・ハー』の香港映画風リメイクがよいだろうか。

2002/8/14

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