ハートブレイカー

Heartbreakers

David Mirkin / Sigourney Weaver,Jennifer Love Hewitt,Ray Liotta,Jason Lee,Anne Bancroft,Gene Hackman / 2001

★★★

そこそこ楽しい

 監督のデヴィッド・マーキンは、非常に良かった『ロミーとミッシェルの場合』の人。本作が2作目ということになる。

 シガーニー・ウィーヴァーとジェニファー・ラヴ・ヒューイットの詐欺師の親子を主人公とし、レイ・リオッタ、ジーン・ハックマン、ジェイソン・リー、アン・バンクロフトなどが華を添えている。ちょっと脚本がこなれておらず、2時間の枠に収まらなかったという感がある。コン・ゲームの映画というよりも、ピーター・セラーズ主演のどたばたコメディ映画という感じ。

 この映画、夜のシーンの撮影が非常に美しいのが印象に残った。撮影監督のディーン・セムラーは『マッド・マックス2』(1981)がデビューの人で、監督作品も2本ある。そのうちの1本が、話題にもしたくない駄作の『沈黙の陰謀』であった。また室内シーンの照明も本格的で、映画全体に高級感を与えていた。

 『ロミーとミッシェルの場合』の"Time after time"のミュージカル・シーンのような魔術的な瞬間が、本作ではシガーニー・ウィーヴァーの"Back to the USSR"として実現されている。しかしそれ以外にとりたてて凄いところは見あたらず、特にレイ・リオッタの絡み方などはもっと強烈に面白くなりそうなのに、明らかに演出と編集のミスで中途半端になっている。映画監督が映画全体をコントロールできていないという印象を受けた。それでも安定したキャストに支えられて、標準以上の楽しい作品にはなっている、というところか。次回作に期待。

2002/8/23

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