アニバーサリーの夜に

Anniversary Party, The

Alan Cumming,Jennifer Jason Leigh / Alan Cumming,Jennifer Jason Leigh,Gwyneth Paltrow,Kevin Kline,Phoebe Cates,Jane Adams,John C. Reilly,Mina Badie,Jennifer Beals / 2001

賞狙い映画

 アラン・カミングとジェニファー・ジェイソン・リーの2人の製作・監督・脚本・主演の映画。「カンヌ映画祭狙い」の作品と表現するのが一番よいだろう。

 小説家のアラン・カミングと女優のジェニファー・ジェイソン・リーの夫婦が、ハリウッドの友人たちを自宅に招いて開いた結婚記念日パーティーの一晩の人間模様を描く。3人目のプロデューサーとして名を連ねているジョアンヌ・セラーは『マグノリア』『ブギーナイツ』の人であり、本作もまあそういうタイプの映画である。こういうのを間違っても「アルトマン風」などとは呼びたくはない。

 本作の見所は、フィービー・ケイツとジェニファー・ビールズという、1963年生まれの1980年代の「青春スター」2人が、年齢相応のシリアスな演技をしているところだ。フィービー・ケイツはこのところ映画から離れて舞台演劇をやっているとのこと。彼女らのほか、グウィネス・パルトローとかケヴィン・クラインとかジョン・C・ライリーなどが、手持ちのデジタル・ビデオ・カメラの前で(撮影監督はジョン・ベイリー)「自然な演技」の合戦を行う。

 隣家の夫婦のうちの妻を演じるミナ・ベイディは、ジェニファー・ジェイソン・リーの義姉妹にあたり、『ジョージア』(1995)にも端役で出演していたようだが、本作では強い印象を残した。その他、ジョン・C・ライリーの妻を演じるジェイン・アダムスが大奮闘している。

 全体として空虚な作品。「人間の抱える不安」とか「人生の意味」といった大きなテーマを、役者の演技能力を見せるためのツールとしてのみ使っているというタイプの本末転倒な映画である。

2002/9/3

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ