プッシーキャッツ

Josie and the Pussycats

Harry Elfont,Deborah Kaplan / Rachael Leigh Cook,Tara Reid,Rosario Dawson,Alan Cumming / 2001

★★

つまらないが

 監督・脚本のハリー・エルフォントとデボラ・カプランはチームを組んでいるようで、『待ちきれなくて…』(1998)という共同作品がある(未見)。『ジングル・オール・ザ・ウェイ』(1996)の脚本を共同で書いていることから、コメディのなんたるかをわかっていない人たちだということがわかる。本作も、まあそういう作品である。

 ポップ/パワーポップ業界を皮肉った内輪受けものだが、その存在自体がパワーポップ以外の何者でもないという、積極的に自己言及の罠にはまりにいっている作品。その自己言及性がお洒落でインテリジェントだと思っているふしがあるんだが、私には怠惰にしか見えなかった。

 レイチェル・リー・クック、タラ・リード、ロザリオ・ドーソンの3人でやっているガール・ポップ・バンドが、意図せずして、音楽業界人のアラン・カミングとパーカー・ポージーの悪だくみの手先になってしまう。最後の2人は『アニバーサリーの夜に』で共演しているわけだが、こちらでは「演技の幅の広さ」を狙っているのが見え見えのオーバーアクティング。

 ギャグがほとんどうまく行かない、鈍い感じの映画ではあるけれども、タラ・リードがシャワーを浴びながら「幸せなら手をたたこう」を歌う場面だけは素晴らしい。

 なお、本作を見ていて初めて気づいたこと。以前からレイチェル・リー・クックは「安っぽい」と感じていて、その理由が判然としなかったのだけれども、それはこの人が梅宮アンナに似ているからなのかもしれない。レイチェル・リー・クックにとっては、日本マーケット・ローカルの災難ではある。

2002/9/16

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