ザ・メキシカン

Mexican,The

Gore Verbinski / Brad Pitt,Julia Roberts,James Gandolfini / 2001

★★★

予想以上に良い

 ゴア・ヴァービンスキー監督作品(『マウス・ハント』)。

 因縁のある伝説の拳銃「ザ・メキシカン」を巡って、チンピラのブラッド・ピットとその恋人のジュリア・ロバーツ、そしてゲイの暗殺者のジェームズ・ガンドルフィーニがアメリカとメキシコをあちこち移動するロード・ムービー。オフ・ビートなコメディにしようとして、コメディ映画としてのテンポがずたずたになったという印象がある作品だが、そんなに悪い印象は受けなかった。本作が良くないと思う人は、最近のブラッド・ピットとジュリア・ロバーツの出演作一覧を見てみるとよい。相対的には上の方であることがわかるはずだ。ただし映画の中ではジェームズ・ガンドルフィーニが一番良かったけど。

 映画冒頭、ブラッド・ビットがメキシコに向けて出発するシーンで、建物のベランダにいるジュリア・ロバーツと、地上にいるブラッド・ピットが怒鳴り合うシーンがある。このときの2人の手の演技を見ていて、すでにこれはダメだとわかるという代物ではある。学芸会レベルなのである。その後も2人は、「オフビートな犯罪コメディ」の、ちょっと間の抜けた、しかし善良な登場人物のステレオタイプとしかいいようのない役作りを最後まで通す。そのため、ジェームズ・ガンドルフィーニの良さだけが目立っていた。

 ゴア・ヴァービンスキーは、頑張ろうとしていることは伝わってくる。今後に期待ということで。

2002/9/16

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