ヴァンパイア・ハンター

Forsaken,The

J. S. Cardone / Kerr Smith,Brendan Fehr,Izabella Miko,Johnathon Schaech / 2001

★★★

これぐらいでいいよ

 監督・脚本のJ・S・カードーンはB級ホラーばかり作っている人のようだ。現代アメリカ中西部の田舎を舞台にした吸血鬼退治ものである。

 『ファイナル・デスティネーション』に出ていたカー・スミスとブレンダン・フェアが共演。また、『コヨーテ・アグリー』で注目したイザベル・ミコがヌードを披露し、ジョナサン・シェックが吸血鬼の親玉を演じている。

 これは結構楽しめた。このところこのジャンルに対する期待が大きく低下しているせいなのか、主演の男2人が爽やかで、吸血鬼が普通に怖そうだというだけで合格点をつけてしまった。ジョナサン・シェックは『ドラキュリア』のジェラルド・バトラーよりも迫力があってよい。

 イザベル・ミコは驚いてしまうほど見せ場がない。ネタバレになってしまうが、クライマックスを迎えた後、吸血鬼になる一歩手前を救われた彼女は、「じゃあさよなら」といって、まだ入院中のカー・スミスの前からあっけなく去っていく。カー・スミスは彼女の後を追うことはせず、むしろそっと姿を消したブレンダン・フェアの方が気になって、その後3か月間、彼と再会することを期待して中西部をドライブしつづけるのである。この、男女間のロマンスを完全に度外視したホモセクシャル的要素の強い脚本が、映画の爽やかさに貢献していたことは間違いないのだが、その分だけイザベル・ミコが割を食っている。そのヌードの身体だけでなく、存在そのものが、単なる物体のように扱われている。こういう映画があってもよい。

2002/9/30

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