スペース・ミッション 宇宙への挑戦

Race to Space

Sean McNamara / James Woods,Annabeth Gish,Alex D. Linz / 2001

子供向けの安易な作品

 製作・監督のショーン・マクナマラは子供向けの映画を作っている人のようだ。

 初の有チンパンジー宇宙飛行を題材にした子供向け映画。ジェームズ・ウッズがドイツからの移民であるロケット技術者を、ドイツ語訛りばかりか、ところどころに本物のドイツ語を混ぜて演じている。『ヴァンパイア/最後の聖戦』を見たばかりだったので大いに笑えた(悪い意味で)。その息子を演じるアレックス・D・リンツは、『素晴らしき日』の子役。本作でもうんざりするような子役演技を見せる。アナベス・ギッシュがチンパンジーのトレーナー。

 子供向け映画を甘く考えている映画だった。空軍のチンパンジーを使った動物実験というテーマの映画には、ジョナサン・カプランの『飛べ、バージル/プロジェクトX』(1987)という大傑作があり、それに少しでも似たところがあるかと期待したのだが。

 なお、1961年1月に現実にレッドストーンに乗せられたチンパンジーは「ハム」という名前だった。打ち上げ後の軌道がおかしくなり、予定の2倍以上の重力がかかり、予定された地点から遠く離れた場所に着水したのは史実である。ジェームズ・ウッズが演じているロケット科学者はヴェアナー・フォン・ブラウンをモデルとしていると思われる。

2002/10/14

IMDBの該当ページへ

検索ページへ 目次へ 前へ 次へ