ジム・キャリーINハイ・ストラング

High Strung

Roger Nygard / Steve Oedekerk,Jim Carrey,Kirsten Dunst / 1991

★★★★

ちからわざのコメディ

 製作・監督のロジャー・ナイガードは、この後数本の映画を作っている。1991年に作られた本作は、なぜか『ジム・キャリーINハイ・ストラング』というタイトルで今年になってDVD化されたのだが、ジム・キャリーはそもそもクレジットされておらず、死神の役でほんのちょっと出てくるだけ。

 『親指ブレアサム』などのThumbものや、『エース・ベンチュラ』(1994)、『ナッシング・トゥ・ルーズ』の監督作品を持つスティーヴ・オーデカークの脚本・主演作品。この人が親指もので見せている、目と眉と口だけの演技の原点がここにある。私はこの人の監督作品を面白いと思ったことがないけれども、役者としてはたしかにパワフルだと認めざるをえない。物語の大部分が、自らの不運と世間の不条理を延々とぼやく主人公のアパートの中で進行する映画を、ここまで持続させるのはただ者ではない。ジム・キャリーとベン・スティラーの中間的なキャラクターといえるだろうか。この人は、自分ならばうまくこなせるクドいギャグを他人に演じさせようとして失敗してきたということなのかもしれない。

 個々のギャグはかなり面白く、その配列の仕方や、主人公と関わりを持つ他人たちの演出も上手い。低予算の佳作である。なお、カースティン・ダンストが子役でちょっとだけ顔を出す。1982年生まれだから、8、9歳のほんとの子供で、クレジットにそう書かれていなければ気づくはずのない普通の女の子である。

2002/10/14

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